




~ 日本プレゼンテーション研究所 所長の上場企業社長訪問記 ~
右:山田社長
「企業の強さとは?」。中長期的な株式投資には、外せないテーマだ。もちろん、銘柄選択には、総合的な判断を必要とする。
しかし、最初のとりかかりも大切だ。投資家として、決算書の軽視は致命的と言える。また、売買タイミングの見極めには、株価推移も重要だ。うんちくは抜きにして、個人投資家が攻めやすいのは、何と言っても企業独特の技術や製品、サービス、加えて市場シェアであろう。
なかでも最強といえるのは、独自技術に裏付けされた高シェアだ。これは、強大な参入壁となり、事業を防御する。
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ワコム(東証1部:6727)は、ペンタブレットで世界市場を席巻する。ペンタブレットは、パソコンに絵や文字を入力する、ペン型の道具だ。デザインやCGの世界では、必須のものとなっている。
同社のシェアは日本国内で96.7%(2006年BCN総研調べ)、世界では86%(同社推定)だ。山田社長に成長の秘訣を聞いた。「実は、我々は後発です。しかし、文字入力ではなく、絵を描くことに注目し、開発を進めました。」なるほど、絵に特化した研究が功を奏した訳だ。
だが、それだけで今日の成長は難しいであろう。更に聞くと「海外に多くの事業拠点があります。そこはトップをはじめ、その殆どがその国の人々です。その国の文化や考え方を尊重し、グローバルな戦略の上で、現地の社員に主体的に事業拡大に取り組んでもらっています。」日本流の押しつけはしていない。
淡々と語る山田社長に、度量の深さを感じた。IRに関して聞くと、「経営には良い時と、悪い時があります。事業である以上、浮き沈みはあります。大切なのは、真実を適時開示して理解を求める。こう考えています。」言行一致、同社は頻繁に個人投資家向け会社説明会を開催している。自己資本比率約65%、営業CFも順調だ。
先日、何気なく、弊社を支援してくれているデザイナーさんの手元を見た。最近まで使っていたマウスは消え、ペンタブレットになっていた。ワコム恐るべし・・・。