○ 詳細な資料=伝わる資料
この様な考えを基に、資料やスライドの準備をしているのなら、時間の無駄です。残念ながらプレゼンテーションとは何であるのかを全く理解していない状態です。
パワーポイント病に感染している人に多い勘違いです。どんなに丁寧に資料やスライドを作り込んでも、プレゼンテーションは、資料やスライドで伝えるのではありません!あなたの話で伝えるものです。参考書のような資料を一生懸命に準備してもプレゼンテーションを行うたものものであるのなら、全く役に立ちません。それどころか返って逆効果です。
そして最も大切なのが、話す内容ではなく、話すタイミングです。要するに、何を言うのかではなく、いつ言うのか成功の鍵となります。
相手に伝わらないのは、あなたの資料が分かり難い性ではありません。あなたの話すタイミングが間違っているからなのです。
○ 情熱を持って話す=伝わるプレゼン
これは熱血漢タイプの体育会系新人に多いのですが、成功するしないは別にして、かなりリスクの高い手法です。伝えるための必要なのは、情熱ではなくストーリーです。聞き手が、ノーと言えないようなストーリー展開の作為が重要です。適切な場面で、メリットギャップを明示して聞き手を現実の世界に引き込むことが成功には必要です。
情熱は無いよりはあった方が良いのかも知れませんが、聞き手と対話をしながら様子を見つつ、高めて行く能力を身につけてからの手法です。
少なくとも、初対面の聞き手の殆どは、あなたの情熱などには興味は示しません。いきなりのハイテンションは避けましょう。
○ 実践を重ねる=スキルが向上する
これも間違いです。間違った方法でどんなに場数を踏んでも、時間と共にスキルアップすることはありません。もちろん、3回の経験者と100回の経験者では、習得しているものが異なりますが、スキルが向上しているかは別です。そもそも、昨今のビジネスの世界でそんなのん気なことも言ってられません。
自分のスキルを確かめる唯一の手段が「聞き手からの質問」です。これが分っていない人は、「質問は最後にまとめて受けます」なんてことを平気で言います。これでは、自分のスキルアップを放棄しているようなものです。何回プレゼンテーションを実践してもこんな状態では、スキルアップは望めません。
聞き手からの質問は、能力アップのヒントが満載なのです。そして、質問の効果はこれだけではありません。