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プレゼンテーションのコツは聞き手の集中力管理!!

● 2010/10/01 どんな勘違いが、最も危険なのか!

 プレゼンテーションに関する勘違いは人によって実に様々です。解説書を鵜呑みにしてしまうこと、我流にこだわり過ぎる人、などなどその要因は多種多様です。こうした状況の中、なにかに気がつけば急速な改善がみられる人もいます。しかし、やればやるほど最悪な状況に陥ってしまう人がいるのも事実です。そこで、やればやるほど深みにはまる危険な勘違いについて解説したいと思います。

 こうした人には、ある共通の特徴があります。それは、資料を作り込む際に、必要以上に時間を掛けて、カラーやグラデーション、アニメーションやグラフデザインに気を使っている人です。簡単に申しますと、話す内容の構成や吟味よりも、資料の見栄えを整えるのに時間を費やす人です。

 こうした人の傾向として、回を重ねるごとにそのデザイン性や見栄えが豪華になって行きます。当然、限られた期間、時間の中で準備を進めるので、資料を作り込む時間は増大するものの、全体の構成やストーリー、話すタイミングを考える時間は日に日に少なくなります。気がつくと、プレゼンテーションの準備時間=スライドの作成時間となっています。これでは、やればやるほど、その内容は陳腐化することは自明です。肝心の中味をリハーサルする時間すらないのですから・・・。

 「一生懸命にプレゼンしているのですが、どうてか結果に反映されません」としたご相談を多く受けます。先ず、そうした場合は過去のプレゼン資料を見せてもらうのですが、驚いたことに、そうした方の殆どがとても立派な資料を準備しています。この勘違いは、自分で気がつくことは稀です。本人は、スライドの見栄えを整えることが、成功の近道と思い込んでいるのですから無理もありません。

 スライドは白黒で結構です。グラフも単色の棒グラフで全く問題ありません。先ずは、スライドの制作時間を全体構成を考える時間にあてることから始めましょう。

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