第一印象は二度とつくれない! そんなこと当たり前だっ、と叱られそうですが意外と無頓着な方が多いので、あえて言わせてもらいました。
ある調査によると、人は初対面で会う場合、相手の評価の90%以上を第一印象で決めてしまうそうです。従って、第一印象が悪ければ、その後の挽回は知れています。逆手にとると、第一印象さえ良ければ、その後はどうにかなるとも考えられます。
プレゼンテーションにおいても全く同様です。多くの方が、第一印象よりも、その内容が大切と考えているようですが、それは甘いです。ビジネスプレゼンの場合では、通常許されている時間は、せいぜい30分程度です。このことからも分かるように、第一印象の悪さを挽回している時間などないのです。加えて、聞き手のモチベーションは急降下していますので、第一印象が悪い場合、成功する確率は殆どありません。
では、第一印象とは何でしょうか? これが問題ですよね。
第一印象とは、プレゼン開始から3分間で、聞き手に与える印象と考えて下さい。要するに、準備以外の何ものでもありません。この3分間で、その後の数十分間を聞き手がどのようなモチベーションで聞き続けるのが決定します。
そして問題となる第一印象の中身ですが、それは聞き手との「一体感」です。最初の3分間で、どれだけ聞き手の中に溶け込むかが鍵となります。そのための準備も当然必要となります。その会社の最近のトピックスに関するコメントであったり、主力製品の使い心地であったり、出版物があればその読者としての感想であったりと、工夫次第で溶け込む手法は幾らでもあります。
先ずは、自分が得意とするオープニングを創り上げることが大切です。