右 村井社長
左 当研究所長 田川
綜合警備保障の村井 温社長をご紹介します。
感銘を受けた書籍
「臨済録」
禅の教えは、精神を安定させ、心を豊かにしてくれます。 感銘を受けた映画
「風と共に去りぬ」
史実に基づく、女性の強さを表現した、見応えのある映画です。
ALSOK 綜合警備保障(東証1部:2331)の村井社長は警察官としての職歴がながい。武士としての精神を大切にし、様々な重大事件の陣頭指揮を執っていた。当初、その威厳と厳格さに圧倒されながらの取材であったが、休日にはカクテルを自らシェイクし、知人を持て成すことを趣味とする一面も持っていた。
私も前職が航空自衛隊の戦闘操縦者ということもあり、その根底に流れるものに、同種の思いを感じずにはいられなかった。
最初に経営への思いを伺った。「何をするのも、その前提として安全であることが第一条件です。守ってもらえる、何があっても直ぐに駆けつけてもらえるという安心感は何にも代え難いものです。こうしたサービスを通じて、お客さまに“いつもありがとう”と言ってもらえるよう、取り組んでいます。」
続いて「社長とは」について聞いた。「社長とは、企業という集団のリーダーです。リーダーとは組織をまとめ、その方向性を決する指揮官です。指揮官として一番重要なことは、まず健康だと考えています。不健康な状態で、重要な場面で的確な判断ができるはずがありません。普段は、ある程度部下に任せ、穏やかに見守ること必要だと思います。
しかし、重大な意思決定が必要なときは、動じることなく淡々とやってのける素養が大切だと思います。
もうひとつは、きちんと部下を叱れるということですね。指揮官は、組織の能力を最大にするには、一人一人に決められたことをきちんと守らせなければなりません。それを怠ると組織はとたんに機能が低下します。そのような部下がいたら、その場で叱らなければなりません。
リーダーに必要とされるものは、他にもたくさんあると思います。しかし、ここだけは、ぶれてはならないと思います」
最後に、その健康管理について伺った。「とにかく、普段から長い距離を歩くようにしていますね。昼食のときなどは、意識して遠方のお店を選んだりもしています」
綜合警備保障は、警備サービス業界の大手企業で、全国にグループ約50社を展開している。主な業務内容は、機械警備業務、常駐警備業務、警備輸送業務であり、なかでも金融機関に強く、機械警備・常駐警備だけでなく、店舗外ATMのトータル管理についても、多く請け負っている。
身近なものとしては、各家庭のホームセキュリティがある。2004年に「ALSOKホームセキュリティ7」を発売以来、契約件数を毎年2桁以上伸ばしている。同社は、既に法人向け機械警備に対応する全国規模のインフラを整えている。このネットワークは、ホームセキュリティとの親和性が高いため、契約世帯の増加が期待できそうだ。
日本プレゼンテーション研究所