右 亀井社長
左 当研究所長 田川
マブチモーターの亀井愼二 社長をご紹介します。
感銘を受けた書籍
「自分をもっと深く掘れ!」
「人間愛」、他者への「感謝」の心の大切さを説く本書は、混沌の時代における諸問題の解決の糸口、道標となります。 感銘を受けた映画
「フルスイング」
才能を伸ばすことで欠点すら克服できることを改めて教えられました。
マブチモーター(東証1部:6592)の亀井愼二社長をご紹介します。
亀井社長は香川県の出身で、土地柄もあって根っからの野球少年だった。学生時代の野球を通じて、実に様々なことを学んだとのこと。
特にシーズンオフとなる冬の間に、しっかりとした体作りをすることが、来るべきシーズンに向けて、どれだけ大切なことであるのかを学んだそうだ。この経験は、足元をしっかりと固めて、堅実な事業展開を貫く同社の経営に多分に活かされている。
社員教育についても聞いた。「入社当初は、社員として、そして社会人として色々と学ばなければならないことがあると思います。しかし、何よりも先ずは、社会人となるまで立派に育て上げてくれた両親に感謝の気持ちを伝えるよう指導しています。
喜んでくれるご両親を目の前にすれば、人に尽くす、何かの役に立つ、人に喜んでもらう、そういうことが、いかに素晴らしいことかを感じるハズです。社会人として成功するための第一歩は、こうして感謝の気持ちを表すことだと思います。そして、そうこうしている間にも世の中は常に変化しています。その変化の意味するところを深く感じとることのできる感性を養って欲しいですね」
最後に社長とは、について聞いた。「社員が、誇りとやりがいを持って仕事に専念できるような明確なビジョンを示すことが何よりも大切だと思います。そして、社員のモチベーションを維持し続けられる環境を整えることですね。
モチベーションの維持、つまりやる気を引き出すためには、要所要所にやりがいを創出するための起爆剤が必要です。報酬もそのひとつであることを否定しませんが、それだけではどうにもなりません。組織として縦に横に十分に意思疎通を図り、軌道から外れないように努めることが社長の責任と考えています」
マブチモーターは、小型モーターで世界シェアの5割以上を確保している。特に、車に使用される部材としてのモーターに関しては、シェア9割を誇るものもある。玩具向けのモーターから出発し、今や世界的なメーカーとなった。
創業期には、目の前で取引先の破綻を耐え難い思いで見てきた。逆境に耐えるのはもちろんであるが、順境な時期にこそ、いかに堅実に経営し来るべき冬に備えるのか。マブチDNAは、確実に亀井社長によって継承されていた。
日本プレゼンテーション研究所