プレゼンテーションを行う際の、プレゼンター(話し手)の立ち位置はとても重要です。にも関わらず、頓着の無い人が多いです。
しかし、重要とは言うものの、会場の物理的な制約を直接的に受けます。こうするべきだと、理想論を述べるのは簡単ですが、現実問題としてなかなか、そうは行きません。
書籍によっては、「プレゼンテーションの際の話し手の立ち位置は、時計の下を選ぶべきでない」とした解説もあるようです。これは、時計の下に話し手が位置すると、聞き手の視野に話し手と時計が同時に入るため、聞き手の集中力が奪われることが理屈のようです。
しかし、現場では、そこまで意識する必要は無いと思います。聞き手の視野に時計が入ったとしても、集中力が低下するかどうかは別問題であるはずです。
また、時計は見やすい位置に設置されているのが一般的なので、聞き手の視野から外すなんて事は現実的ではありません。
そこで当研究所として助言したいのは、スクリーンに対する立ち位置と指し棒、及びレーザーポインター等の使い方です。
会場の環境によりスクリーンのどちら側に立つのかは、現場にて柔軟に判断する必要があると思います。
例えば聞き手から見て、話し手がスクリーンの右側に位置したとします。
この状態では、右手で指し棒やポインター等を持つべきです。なぜかと申しますと、仮に左手で持ったとすると、スクリーンを指すときに体をねじらなければなりません。つまり、指しながら話すときは無意識の内にスクリーンに向かって話すことになってしまします。これは避けるべきです。
簡単に申しますと、プレゼンテーション時に、聞き手の方を向いたときに、スクリーンから近い方の手で指し棒やポインター等を操作すれば、常に聞き手に顔を向けた状態で話しをすることができます。
時には、動き回ることもあるかと思います。常にスクリーンに近い方の手で操作する意識を持って下さい。