冒頭で、聞き手の心をつかむことは、そのプレゼンテーションを自分のペースで行うためにも、とても大切なことです。ただし、そうそう簡単なことではありません。
					
					 まず、聞き手の心をつかむ大切さのお話をする前に、どうなると離れてしまうのかを考えてみましょう。
					
					 最も典型的なのが、冒頭でのだらだら感が影響してしまうことです。冒頭を序論と考えている人は、このパターンに陥りやすいです。現代のプレゼンテーションは、聞き手が保有する情報量も半端ではありません。
					
					 しかも情報収集速度も加速しているため、のんびりとした立ち上がりでは、イライラしてしまいます。聞き手は、わざわざ、あなたのプレゼンテーションを聞くための時間を作ってくれています。
					
					 仕事の途中の人も入るでしょうし、何かの準備のための貴重な時間であったかもしれません。こうした人は、とにかく情報を先に仕入れたくなるのが常です。そして、キーパーソンと呼ばれている人の殆どが、様々な仕事を同時に抱えています。
					
					 自分なりの優先順位を持って、それら仕事に臨んでいるはずです。
					
					 だからこそ、あなたのプレゼンテーションも、今後に動いてもらうことまでも視野に入れると、当然、優先順位を高くしてもらえなければ、そのプレゼンテーションは失敗と考えて良いでしょう。
 よく分かるプレゼンテーションと、優先順位を高くしてもらえるプレゼンテーションとは、全く別のお話なのです。
					
					 冒頭での引き込みは、優先順位確保のための第一段階と考えて下さい。
				


