● 2010/05/06 質問内容の理解よりも大切なこと
プレゼンテーションにおいて、聞き手からの質問は、天の声と言えるほど大切なものです。質問に対するプレゼンターとしての受け答えを充実させることは、プレゼンテーションのスキルを向上させるためには必須の要件です。
聞き手からの質問には多くのスキルアップ要素が含まれていて、まさに宝の山です。その詳細は、教材に譲るとしまして、今回は質疑応答時の第一段階としての、適切な思考を解説したいと思います。
まず、聞き手の質問内容を理解することが大切であることは、今更言うまでもありません。
しかし、内容の理解に全てを傾注していたのでは、プレゼンターとして失格です。単なる発表会なら、それで良いのかも知れませんが、プレゼンテーションでそれをやっていては、いけません。
内容把握も大切ですが、それより先に掌握しなければならいこと。それは、質問者の意図です。要するに、「その質問者は、何が分からないのか?」「何を知りたいのか?」を考えるのかではなく、「なぜ、そのような質問をするのか?」を考えなければいけません。
典型的な例を示します。
「○○についてもう少し詳しく知りたい」とした質問があったとします。ここで単純に、○○についての詳細を追加説明するのではなく、先ずはその質問者に対し、その質問の意図を明確にするための作業を開始しなければなりません。
この作業には現場での、ある工夫が必要です。
続きは次回にお話ししますね。