プレゼンテーションを進める上で、客観的データの活用は必須です。これがないと、単なる理想論の展開となり、内容に締りがなくなってしまいます。
プレゼンターの話の裏づけとなるのが「客観的データ」です。裏づけがあってこそ、その話しが現実的となり、聞き手の行動を促す起点となります。
こうしたことを前提に考えますと、当然、そのデータは「自社データ」でないことが望ましいです。
とは言うものの自社製品や自社サービスに関してのプレゼンテーションでしたら、製品やサービスそのものの評価データなどは、現実問題として自社の関与を全くなくしての収集は難いものです。そこで工夫が必要です。
その工夫とは、必然対比です。
必然対比とは、そのデータの必然段階のデータを収集して、提示するのもです。簡単な例を申しますと、空気清浄機のプレゼンであったとします。
空気清浄機がどれだけ優秀で評価できるものなのかは、自社でデータ収集するものとし、そこで大切なのは、なぜ空気清浄機が必然なのかを知らしめるデータの収集です。
・ 一般家庭の空気中のチリや埃の含有量
・ 気管支やアレルギー(花粉症、ハウスダスト)に関する患者数の推移
などを、国や医療機関のデータから抜粋し活用します。
このデータは○○白書の閲覧やWEB検索等で容易に入手可能です。
こうした必然対比を行って、その製品の存在意義と効果を自社データをもとにPRすれば信憑性も高まり効果的です。