プレゼンテーションにおける聞き手の集中力とそのピークについてお話しさせて下さい。
プレゼンテーションを実施する上で、プレゼンターが絶対に作為しなければならないものがあります。それは、聞き手の理解力を最大にする環境作りです。
なぜ、これが必要かと申しますと、聞き手は、あなたが実施するプレゼンテーションを理解しなければなりません。分かりやすいプレゼンかそうでないかはも重要ですが、結果でしかありません。要するに、分かりやすかろうが、分かり難かろうが、聞き手はあなたのプレゼンテーションを理解しようとします。
だからこそ、聞き手が理解するための環境作りが大切なのです。
ここで、
「聞き手が理解するための環境作り」=「分かりやすい資料作り」
と考えてしまっている人は、まだまだです。
プレゼンテーション向上委員会の第1回レポートから、もう一度読み直す必要があります。
聞き手の理解力は、聞き手固有の能力であって、話し手がどうこうできるものではありません。しかし、聞き手の理解力を最大限に引き出すことは、プレゼンターにも可能です。
理解力は集中力と、ほば同じ動きをします。つまり、集中力をコントロールすることによって、聞き手の理解力を最大限に引き出すことが出来るのです。
「集中力のピーク」=「理解力のピーク」です。
では、どのようにこのピークを作為すれば良いのでしょうか?
これについては次号でお話しします。