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2-2 恐ろしい!パワーポイント病の症状

 さて、感染経路が分かったところで、次は具体的な症状について書いてみたいと思います。主な症状は3つあります。


症状1:プレゼン準備は、まずパワーポイントの
    起動から症


症状2:「内容充実=スライド数増加」症


症状3:カラー出力を前提としたスライドの作り込み症



まず、症状1の「プレゼン準備は、まずパワーポイントの起動から症」です。

この症状は、プレゼン実施の必要性が生じたときに、何はさておき、
とにかくパワーポイントを起動させないと作業を始められない人を指しています。

「プレゼン準備=スライド作り」となってしまっている人です。

 なぜ、これが良くないかと申しますと、多くの場合がスライドを作りながらのストーリー構築となってしまうため、余計な文字、スライドが多くなる傾向があります。

 要するに、全体骨格があって、どの部分をスライド化し、どの部分を口頭で話すのかの選別ができてないため、全てのストーリーをスライドに落とし込もうとしてしまいます。

 ストーリーを考えながらの作成になるので、スライドありきのストーリー展開となります。つまり、考えていること、思っていること落とし込まないと自分でも分からなくなってしまうため、このような準備作業をせざるを得ないのです。

 もはや出来上がったものは資料ではなく、プレゼンの台本と呼べるものです。台本は、本人だけが知っていれば良いのです。


 紙芝居の表の絵ではなく、裏の解説を延々と表示させているようなものです。そんな、ものをスライドで見せられても聞き手は、面白いはずがありません。


 次に、症状2の「内容充実=スライド数増加」症です。

 この症状の悪いところは、プレゼンテーションの根本を勘違いしているところにあります。

 プレゼンテーションの相手は「聞き手(聴衆)」です。
「観客(観手、見手)」ではありません。
要するに、あなたの話を聞きに来ているのです。
スライドショーを観に来ているのではありません。


 従って、枚数をどれだけ減らして、話を充実させるのかを
考えるべきであって、どうやってスライド数を増やすのかを考え始めたら、その時点で中身が薄いことを意味しています。

 間違いなく言えることは、プレゼンテーションの充実度を図る指標は、
スライドの枚数ではなく、話の質と量です。

 
少なくとも、時間稼ぎのためにスライドを作り始めたら、
そのプレゼンは準備の段階で既に失敗しています。

 

 症状3の「カラー出力を前提としたスライドの作り込み症」です。


 この症状は、他人のきれいなスライドを見て感化された人に多いです。
前述した、感染経路3の人に多い症状です。

 この症状は極めて重症で致命的です。

 
一見すると、スライドや資料の質感が高まり、表面上の評価は意外に
高まるので、自分は「できるプレゼンター」と思い込んでいる人が多いのもこの症状の特徴です。


 では、なぜこの症状が重症なのでしょうか。

 きれいなスライドの作成に準備時間の殆どを費やしてしまうため、
スライドや資料の作成に、普通の人の数倍時間がかかります。

 当然、話すことへの注力が疎かになりがちで、十分なストーリー展開の練習もすることなく本番に臨みます。

 こんな準備状況で成功するはずがありません。

 相手は、あなたのプレゼンを聞きに来ているのです。
スライドショーを観に来ているのではありません。

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