--- 市販のプレゼン解説書にだまされないために ---
書店では、多くのプレゼンテーションに関する解説書、指南書が販売されています。新刊も、続々と発売されていています。
それらの多くは、
・ 見た目で勝負が決まる!
・ 数秒で納得させるキャッチコピー
・ 成功の秘訣は資料の可視化(図解化)
などなど、どれをとっても「ビジュアル的な要素」の重要性を強調する内容です。
確かに、「見栄え」「見せ方」はプレゼンテーションにおいて大切な要素です。これに異論はありません。
しかし、声高に最優先事項と言われる程の要素ではありません
ビジュアル化を最優先と位置づけて準備作業を進めてしまうと、とんでもないことが起こります。
もし、あなたがビジュアル化を最優先させて、準備を始めようと考えているのなら、かなりの高確率で、そのプレゼンは失敗します。
なぜならば、そのプレゼンテーションは多くの場合、「スライドの説明をするプレゼンテーション」になるからです。
「分かりやすいプレゼンだった!」と言われる割には、一向に成果が伸びない人の原因の殆どが、これです。
聞き手を動かすのに大切なのは、タイミングです。聞き手を動かすためのタイミング、ストーリ展開や仕掛けに関しては、一切考えようとせず、黙々と分かりやすい資料作りに没頭します。
そして、現場ではスライド(資料)の説明をすることで、聞き手の理解を得ようとします。
こんなプレゼンテーションを何回繰り返しても、「よく分かってもらえただけのプレゼン」で終わります。
要するに、聞き手は話し手の言っていることは理解できるのですが、ただそれだけです。プレゼンが起爆剤となって、聞き手が動き出すことは決してありません。
「よく分かった。とは言われるが、一向に契約には至らない」こんな状況から抜け出せないでいるビジネスマンが実に多いです。
プレゼンテーションのビジュアル化は、時間があるときの「おまけ」程度で充分です。
~ 所長のプレゼン雑感 ~
・市販の解説書にだまされないために
・人を動かすものとは?
・プレゼンでのタイミングの作為とは?
・話手は、聞き手によって創られる
・プレゼンの能力とは
・ディベート能力との比較
・効果的なプレゼンテーションとは?
・成功しない人の共通点
・説明と解説とプレゼンテーション
・プレゼンテーションの本質
~ プレゼンテーションの真実 ~
○ それって、勘違いです!
・でたらめな、プレゼンテーション指導
・分かりやすいけど伝わらない本当の理由
・人を動かすプレゼンの決め手とは
・聞き手の集中力管理の重要性
・起承転結のプレゼンは、時代遅れ
・失敗プレゼンが量産される理由
○ パワーポイントの代償
・怖い!パワーポイント病の感染経路
・恐ろしい!パワーポイント病の症状
・作り込むほど伝わらない本当の理由
○ 基本に戻る
・プレゼンテーションとは
・プレゼンとカタログとの違い
・ちょっと怖い!人物評価プレゼン