失敗プレゼンの原因として考えられものには大きく5つあります。
1 そもそも間違った方法で準備してしまうこと
2 冒頭部分が貧弱なため、聞き手の理解力を引き
出せないこと
3 理解力と集中力の関係に頓着せず全体構成を
してしまうこと
4 終わり方が貧弱なため、聞き手が動きたくても
動けないこと
5 聞き手の理解力が活かせないこと
ここではスペースの都合上、第5項について解説します。
ちょっと難しいかな?
と自分で感じてしまうプレゼンは、他人からすれば難し過ぎるプレゼンテーションと言えます。
その道のプロと呼ばれる人に多い現象です。
プレゼンテーションは、その内容に詳しい人が行うのが常です。
その内容に詳しいと言うことは、その道の専門家ですね。従って、殆どの人が、これには注意しなければなりません。
繰り返しになりますが、ビジネスにおけるプレゼンは、聞き手を理解させることが目的ではありません。
理解はもちろんで、その先において相手を動かすことが目的です。
プレゼンの構成や話しの展開を工夫することで、聞き手の理解力を最大にし、その先の実行働につなげなければなりません。
しかし、内容が難しすぎると聞き手は理解することに集中してしまいます。
理解するために聞き手に多くの集中力を使わせてしまうのは、プレゼンターとして失格なのです。
それは、動き出すための原動力となる
「快」
を見出させる余裕を聞き手から奪ってしまうからです。
この「快」を見出させなければ、聞き手の動機(行動するための原動力)は持続しません。
従って、難しい内容を何とか理解できても、それだけで終わってしまうプレゼンテーションになります。
これが俗に言う、分かってもらっただけのプレゼンです。
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○ プレゼンテーションの真実
・でたらめな、プレゼンテーション指導
・分かりやすいけど伝わらない本当の理由
・人を動かすプレゼンの決め手とは
・聞き手の集中力管理の重要性
・起承転結がプレゼンをダメにする
・失敗プレゼンが量産される理由
○ パワーポイントの代償
・怖い!パワーポイント病の感染経路
・恐ろしい!パワーポイント病の症状
・作り込むほど伝わらない本当の理由
○ プレゼンテーションの現状
・プレゼンテーションとは
・プレゼンテーションとカタログの違い
・ちょっと怖い!プレゼンと人物評価
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~ 所長のプレゼン雑感 ~
・市販の解説書にだまされないために
・人を動かすものとは?
・プレゼンでのタイミングの作為とは?
・話手は、聞き手によって創られる
・プレゼンの能力とは
・ディベート能力との比較
・効果的なプレゼンテーションとは?
・成功しない人の共通点
・説明と解説とプレゼンテーション
・プレゼンテーションの本質